おわりに 私は 26 歳で起業、総合建設業として地域 No.1 を目指しながらも 52 歳で倒産し ました。 それまで、曲がりなりにも経営学を習得、経営者としての実務をこなして来た自 信などは全て吹っ飛びました。 倒産した時、経営というものの難しさ、つまり経営学や経験だけでは足りないも のがあることを知りました。 それまで私は、経営というものと同時に世の中の仕組み、摂理、真理というもの に興味を持ち、学んでおりました。 しかし、真理は心の世界、見えない世界を対象としているため、会社経営との両 立は難しく、日常生活では学び切れるものではありませんでした。 それが倒産して、時間を持てることになり、真理を追求することを決意、それま での形を求める世界から、見えない世界を探求して参りました。 それ以来、一切の営業活動を止め、請われるままに経営再建に追われる日々とな り、気が付くと 20 年が経過、再建件数も 300 件を超えました。そして、平成 29 年 からは経営者を対象に講義活動をするようになり 6 年間が経過、200 回を数えまし た。 本書は今までの経営体験に 20 年間の再建体験を通して得られた真の経営という ものを真理としてまとめたものです。 世の中には、教科書的な経営学、体験談を基にしたノウハウ本などたくさんあり ますが、「経営の真理」について絞り込んで書かれた本は見当たりません。 本書は私の 50 年間で得た経営体験を「真理」としてまとめたものです。 本書を実践して頂ければ、経営に悩むことはありません。 これは自信を持って言えることです。 そして、実際に再建した事例は、別冊「経営の真理と実践」「実践編」で 60 例取 り上げましたので、併せてお読み下さるようお勧めします。 なお、本書は「経営の樹を育てる会」参加者の質問などからも気付きを頂き完成 したものです。 事務局長の渥美沙緒里さんを始め、事務局の皆さんに、お礼申し上げます。 ありがとうございました。 令和 5 年 4 月末日 古川益一 353
経営の樹を育てる会のご案内 「経営とは夢に満ち溢れたもの」をテーマとして、会社経営の仕組み、経営のや り方、危機の乗り切り方、さらに譲渡、閉鎖までの経営全てを学びます。 1.目的 「プロ経営者を育てる」 これからの激変する社会にあって、どんな荒波にも「流れに呑まれず流れに乗る」 ことの出来るプロ経営者を養成します。 2.方法 「経営の知識を真理で活かす」 「経営の知識と真理の調和」により生まれる真の経営学を習得します。 知識の習得は必要最低限に留め、知識を活かすための真理を中心に学びます。 3.使命 日本を元気にするためには社会の底辺を構成する中小企業が元気にならなけれ ばなりません。 元気になるとは、経営を仕事として捉えることの出来るプロ経営者になり、黒字 経営を続けることです。 参加者は黒字経営会社に導きます。 4.運営理念 「経営とは夢に満ちあふれたものであることを中小企業経営者に広めると共に 経営健全化に貢献する」ことです。 5.カリキュラム 当「経営の真理と実践」をテキストとして毎月 1~2 章づつとし、一年間で学びま す。会場と ZOOM で行っておりますので、全国どこからでも受講出来ます。 6.その他 相談会、個別指導、様々なカリキュラムを考えています。 354
❖『経営の樹を育てる会』の詳細はこちら ➡ https://www.grow-tree.net/ ❖『経営再建 古川事務所 公式ホームページ』はこちら ➡ https://www.furukawa-management.com/ ※または“ 古川益一 ”で検索して下さい。 355
著者経歴 氏名:古川 益一 生年月日:昭和24年3月10日生 74歳 出身地:静岡県牧之原市(現在、藤枝市在住) ホームページ:「経営再建 古川益一事務所」 https://www.furukawa-management.com/ 資 格:2級建築士、インテリアプランナー 趣 味:読書(乱読)、日記、文章を書くこと、日曜大工 著 書:善意総和型再建マニュアル 平成19年 自分史のすすめ 平成27年 経営再建、事例とポイント 平成28年 経営の真理と実践 令和元年 経営の真理と実践Q&A集 令和2年 人生の指針1.その場その場で1番を目指す 2.同じことを繰り返さない 3.形の世界から見えない世界を目指す 4.経営の真理を探求する ●多少自慢出来ること 経営危機会社の再建計画作成と実行、新会社の発足と事業計画立案、経営指導、経 営講座、風水家相学講座、家相設計、陰陽五行思想講座 ●自分史 1.学生時代 榛原高校 「その場その場で一番を目指す」指針により、生徒会長を経験。 産業能率大学(夜間部) で経営学と企業診断研究会にて企業診断を学び、 中小企業診断士を目指す。 2.サラリーマン時代(5年9ヵ月) 鈴与株式会社名古屋支店に入社。四日市出張所を経て、東京支店に転勤、3年後、 自分自身での起業を考え、退職した。 3.修業時代(24歳~25歳) 鈴与退職後は、「同じことを繰り返さない」指針により就職を考えず、起業を目指 し、様々な仕事を経験した。 翌年、独立起業の決意が定まり、25歳春、故郷の静岡県に戻る。 356
4.会社経営時代(26歳~51歳 26年間) 26歳で、静岡市で「有限会社静岡美装」創業。その後、「豊建設株式会社」と「有 限会社ユーイック」を設立、総合建設業として、平成元年には年商20億円に達し ていた。その後バブル崩壊の影響を乗り越え、経営を復調していた矢先に手形詐欺 などにより創業以来27年間、連続黒字経営を誇りながらも倒産、全てを清算する。 この時「形の世界から見えない世界を目指す」指針が生まれた。 5.再建コンサルタント時代(53歳~継続中 20年間) コンサルタント体験の結果、「誠意により関係者の善意を味方にすれば必ず再建 出来る」ことを学んだ。あらゆる方からの紹介による相談事は、一切断らず全て引 き受けてきた。会社では経営難、倒産回避、詐欺、事件、個人では多重債務や闇金 被害など、相談者と共に一体となり解決、日本全国からの依頼に東奔西走し手掛け た件数は、現在300件を超えている。 6.経営の真理探求時代(68歳~継続中) 再建コンサルタントとして、毎週平均1,000km を移動。多忙な毎日を送ってきた が、70歳を迎え4つ目の指針として、「経営の真理を探求する」が加わった。それま での「経営学の修得+会社経営+倒産体験+再建コンサルタント体験」に真理が加 わり、「新しい経営学」として世に残すことに情熱を注いでいる。 7.講演活動 平成28年より経営者及び経営を志す人を対象に、経営学の指導をしている。 会社経営をする以上、「経営の真理(原理原則)を学ばずして真の発展は有り得な い」信念の基、受講される方には、単純な講義ではなく、起業から再建、そして閉 鎖まで全てに寄り添うことに生きがいを見出している。 ・経営の樹を育てる会 会場およびZOOM 配信中 ・陰陽五行講座 会場および ZOOM 配信中 ・その他 随時各会場にて ・経営 100 話 5~10 分単位で継続アップ 企画中 以上 357
経営の真理と実践 発行日 令和 5 年(2023 年)3 月 著 者 古川益一 編集協力 渥美沙緒里、経営の樹を育てる会、日本社長経営大学 358
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